連続した作業手順のタスク構成で、前工程が終わると後工程のタスクへ「着手可能日」が設定され、もともとの開始日より早く着手できることを知らせます。
計画日程より早くできる仕事や逆に予想より時間がかかる連続した作業タスクでは管理者が日程変更を行わなくよいため、担当が分かれる作業などにはとても有効です。
運用では、いったん完了したものに直し発生したりそ着手可能になってもその仕事は前に変更できないなど、有効に使用するには機能の理解と関係者の連携が必要です。
この設定は、プロジェクト編集機能で設定する機能です。
末端の作業タスクの連携と中間タスクレベルでの完了から次の作業タスクや中間タスクへのリレーなどの設定もでき、複雑な構成を確かめるためのシミュレーション機能もありますので、有効にご活用ください。
リレー設定とその概要
リレー機能は、その番号の完了時点でその次の番号のタスクへ完了したその日を「着手可能日」が設定され、開始日同等の扱いとなる機能です。
この番号は、2桁の指定で数字2桁の場合1~20までの設定が可能です。
先頭1文字をアルファベットにすると、他のリレーとは別の同じアルファベットのリレーが設定できるので、プロジェクト内に2系統以上のリレー設定も可能です。
A~Hのアルファベット8種と数字2桁、合計9系統のリレー設定が可能です。
リレーNoの設定
例えば「A1」からの設定では「A9」までの設定になるので、連携タスク数の多いタスクに数字での設定をしてください。
アルファベットは、「A~H」の8種類の設定が可能なため、アルファベットごとのルールを設けるのも運用ルールとしては考えられます。
この設定は、写真プロジェクト編集の「リレーNo」行をクリックして設定します。
上部の窓が空白のままアルファベットまたはそのまま「↩」を押すとその時点で設定されている次の番号が自動的に設定されます。
リレーが何も設定されていない状態では「1」から設定されます。「C」で設定をクリアーします。
リレー設定されたタスクは、タスクコメントに「リレー」と表示されそのほかのタスクコメントの設定ができません。
この設定は、タスクリストやそのほかのリスト表示にリレーNoとタスクコメントに「リレー」と表示されます。
予定リストでは、指定タスクの前のリレーNoを検索する機能があるので、早く着手できるかなどの予想をし予定を調整するなどに有効です。
リレー設定サンプル
このリレー設定は、プロジェクト内の別グループのタスクとも連動できるので、タスクグループは、工程単位のグループにして別のタスクグループとの連携もできますが、中間タスクの扱いはグループ内の最後の番号を指定するなど、運用に合った使い方を検討してください。
中間タスクへは、子タスクにリレー設定されている場合最初に入った子タスクの着手可能日が設定され親タスクの計画期間範囲内になるようリレー設定がない場合でも親タスクへは着手可能日が入ります。
設定したリレーが希望する動き方になるかを確認するため、ツールのリレータブにシミュレーション機能があります。
「テストの実行」ボタンを押すとプロジェクト開始日から順次タスクのステータスが簡易的に更新され日付がスライドしてすべてが完了するまでをシミュレーションします。
初期設定では着手日に完了しますが、オプションで計画期間に入ったら何日経過したら完了するかまた計画期間の真ん中で完了するかなどの設定が選べます。
このシミュレーションでは、どのタスクにいつの着手可能日が入ったかを表示しますがシミュレーション終了後「テストクリアー」を押すと元の状態に戻るので、編集中のタスクへはシミュレーションでの影響はありません。
このサンプル動画は、体験版【サンプル4】の オーダー家具製造工場をもとに解説します。
改めて体験版の操作を行い、シミュレータの解説をご覧いただいたり実際にリレー設定の変更を行うなどしてご確認いただくのもよい方法です。
このシミュレーション機能は、実際運用いただくコンテンツでも利用いただけます。
「テストの実行」をクリックして大きく表示された日付に対して「開始日に完了」「範囲内を完了」「終了日に完了」などを選んでいただくことで、その日程にかかる末端タスクに完了が入り、リレー設定があれば次のリレーNoを持つタスクへ「着手可能日」が設定される仕組みです。
着手可能日は、各タスクの開始日と同じ意味を持ちます。
もともとあった開始日より早い日付で着手が可能な場合、この着手可能日が自動に設定されるので担当者は、可能な範囲で予定を早めることが可能になる仕様です。
リレー機能の補足説明<重要>
仕掛・進行中プロジェクトのリレーNo設定の変更は、関係タスクとの兼ね合いを確認し担当者との連携で行ってください。
進行途中でのリレーNoの追加や変更は、リリース済のタスク(予定)へ更新がある旨の連絡が入ります。進行中のプロジェクトのリレーNoの追加・変更は、十分注意の上操作してください。
リファレンス
- 予定リスト画面では、リレーの設定が目立つよう表示されています。
- 可能日が設定されたタスクの予定には「タスクに更新があります」と表示され日程を前にできるよう目立った表記になります。
あわせて、タスクリスト部のタスクに「マーク」が設定されるので、両方で着手可能日が設定されたことがわかります。 - 着手可能日を発行した前のタスクの完了の取り消しは、着手可能日を受けたタスクがすでに進行している場合(ステータス=着手以上)完了の取り消しができません。
変更には、後工程を予定以前のステータスに戻してもらってから完了を取り消してください。
取り消しが無理な場合は、追加タスクで対応するなど運用で対応してください。 - リレーNoをクリアーされ番号が飛び越えた状態で完了された場合、次の一番小さいリレーNoのタスクへ着手可能日が設定されます。
- 同一リレーNoのタスクを複数設定することも可能です。
同一リレーNoのタスクでは、1番早く完了したタスクから着手可能日が発行されるため、同じタスクNoの別の完了では着手可能日の発行はありません。 - 次タスクのリレーNoも同様で、同一の複数のタスクへ着手可能日の発行を行います。